書評:ビジネスの成功はデザインだ
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経営コンサルタントの神田昌典さんと広告ディレクターの湯山玲子さんという、異色の組み合わせによる共著。
神田さんの著書は多く拝見したが、失礼ながら湯山玲子さんの存在を初めて知った次第。 まさか「花とアリス
」「スワロウテイル
」「リリイ・シュシュのすべて
」など、岩井俊二監督作品のパンフレットをプロデュースなさっていたとは! これらの作品、大好きなんです。
デザインの力
さて、本書を通して語られるのは、デザインがビジネスに及ぼす強力な作用について。
神田さんのパートでは、これまでデザインにそっぽを向いてきた利益至上主義の会社に警鐘を鳴らす内容。 また、湯山さんのパートでは、現在、デザインの力によって強力なブランドを構築した地方の事例や商店などの事例が多数紹介されています。
特に、湯山さんの知見の多さと、鋭く的確な、そして失敗例への冷酷な(笑)指摘には脱帽です。 ここを読むだけでも本書の価値あり。 うちの実家はど田舎の過疎地域ですが、真剣に地域再生をお任せしたい!と思いました。
お客さんはすでにデザイン力を持っている!?
印象的だったのは「企画書が透けて見えるビジネスはダメ」だという視点ですね。 確かに街を歩いていると、広告にしろ店舗にしろ「お金ちょうだい」としか見えないようなものを多く目にします。
神田さん、湯山さん共通の意見としてあったのは「顧客はすでに本質的に良いデザインを判別する力を持っている」ということ。
ユニクロや無印良品といった優れたコンセプトを持ったデザインの商品や広告を都会や地方に関わらず、多くの人は常に目にしています。 そう、デザイン力のないビジネスはヤバいのです。
これからは商品にデザイン力はあって当たり前、さらに本質的な「強度」を持たせるにはどうするか? そこがきちっと書かれているのが本書の醍醐味ではないかと思います。 これから商品企画やビジネスを始める個人にぜひ読んでいただきたい内容でした。
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